食べ過ぎには理由があると言いました。
まずはその中の習慣的食べ過ぎをやめる方法です。

人はふだん無意識行動をしている時間が大半です。
そんなことはない。私はいつだって意識的に行動している…
そう思う人がほとんどだと思います。
しかしこれは心理学的にはあたりまえの事実です。
最近の心理学では1日の行動の97~95%が無意識的な反応的行動に支配されているといいます。


これはけっしておおげさな推論ではありません。
例えば車の運転。
目的地(例えば会社)に行こうと決めるのは頭=顕在意識の仕事です。
しかし実際に車のドアを開けるあたりから…
車の運転を意識している人がどれだけいるでしょうか?
いつも走りなれた道です。
今日の仕事の段取りやお昼ご飯に何を食べるかを考えながらでも勝手に運転していきませんか?

運転を意識を戻すのは何らかの注意を払う必要がある時のほんの一瞬のことだけ。頭と身体が同時に違う作業をしていることが理解できるでしょうか。

 

人は初めて体験する出来事を別にして普段から慣れ親しんだ作業ほど、無意識にあるプログラムに沿って半自動的に反応的に反復的に行動しています。
それが習慣やクセと呼ばれるものです。

実は現代人にとって食べるという行為の大半がこういった無意識的行動に支配されています。


それはなぜか。
物心ついた時から母親などに食べ方や食べ物に対する考え方をしつけられるからです。
本能的に食べるのは人間は生まれてからのしばらくの間(赤ちゃん)だけです。
毎日々時間に一定の量を食べなさいと言われます。
そしてそれをキレイに食べきると誉められます。
逆に残すと叱られたのではないでしょうか。

その結果、現代人は習慣化された思い込みによって自分の食事量や食事時間が一定化しています。


食べ過ぎとは実は、頭とは別にもうひとつ奥にある思考パターン・価値観・信念に振り回されて自覚のないまま無意識反応してしまっている状態です。
だから頭でいくらダイエット中だから食べ過ぎしないようにと思ってみても、いつもと同じ結果。
止まらないやめられない気がつけば自己嫌悪…という繰り返しになってしまいます。

 

食べ過ぎを作りだしている理由に気づく

では、食べ過ぎをやめるにはどうしたらいいのでしょうか。
それには自分の気づかないままに思い込んでしまっている隠された「考え方」に気づく必要があります。
それらを認識して理解したうえで意識的な食事を体験する必要があります。
ただ断食を体験して一時的にダイエットに成功するだけではすぐに元の食べ過ぎに戻ってしまう可能性があります。


ダイエット合宿は一時的な効果をもたらすだけでは意味がありません。
帰ってから、日常に戻ってから、普段の食生活が安定してこそ本当の健康と美しさを継続させることができるのですから。

 

自分の中に「食べる」という行為を作りだしている基準があります。
それは今までの体験の中で無意識に刷り込まれてきた習慣です。
例えば、もったいない。
例えば、残すことは行儀が悪い。
例えば、時間がきたから。
例えば、いっぱい食べると元気になる。
そういった思い込みがその人の食習慣を形作っています。


それら一つひとつには躾や礼儀といった良い面があるのも事実です。
しかし、しかし…それだけを基準にすれば食べ過ぎます。
もうお腹がいっぱいだと思いつつもあと一くち二くち残った食べ物を口にしてしまいます。
そこには健康やキレイになるための基準はありません。


何ごともそうですが、目的に沿った適切な行為を選択することが大切です。
一理あるからといってそれがすべてに適用されることが正しいわけではありません。
無意識に在るその基準が、今の自分の目的に沿った行動を選択しなければ望む結果は手にできないでしょう。

 

まずは自分が続けて来た食習慣における思い込みに気づくことです。
誰かにそう聞いた…それがあたりまえだった…
そういった検証されることのなかった思い込みを明確にしてください。
そしてそれを書き換える体験をすることです。
思い込みをはずすと身体感覚が変わります。お腹の減り具合や味覚まで変化します。
実際の身体での体験は新たな食習慣を身につけさせてくれます。


断食を食べないだけの行為として終わらさないでください。
断食後の新たな食習慣を身につけるための一段階として考えてください。
それが断食道場におけるダイエットの中核になると思っています。

 

心身リセット合宿 道場 和(やまと)では今まで気づかなかった自分自身の無意識にあるさまざまな思い込みを見直していただきます。
食べることで身体の中で何が起きているのかを生理学的に理解したうえで。
自分の中の食習慣を創り上げている思い込みを書き換えます。
それが新しい習慣の基礎になります。