今までの食習慣や行動パターンをいったんリセットする…
では、その後はどうしてゆくのでしょうか?
リセットとは今までの自分をいったんゼロの状態に戻すことです。
リセットとは今まで積み重ねられてきた習慣を脱ぎ捨てていったんフラットな状態に戻すことです。
要するに始まりのゼロの状態です。
それは何もないゼロではなく、何にでも変化させてゆける創造のためのエネルギーに満ち溢れたフラットな状態です。
赤ちゃんは1日平均300回笑うといいます。
それが現代人の大人になると1日平均15回しか笑わないそうです。
285回分の笑いはどこに消えてしまったのでしょうか?
そのエネルギーはけして失われてしまったわけではありません。
違う何かに使われてしまっているだけです。
不安や悩みや執着など。
喜びや好奇心、情熱に振り分けるはずのエネルギーが他の事でいっぱいになって不足している状態です。
古い荷物を手一杯に抱えたままでは新しい何かを受け取ることは不可能です。
だから、古い荷物や古い習慣、古い考え方を捨て去る必要があります。
そのことによって望まないことに振り分けられていたエネルギーを取り戻してあげる必要があります。
それがリセットです。
それがゼロというエネルギーに溢れたフラットな状態です。
そして、いったん自分の何かをリセットした後は新しい行動パターンや考え方を再構築していきます。
例えば断食による身体的リセットなら、
今まで当たり前に続けてきた食べ過ぎをリセット=断食することで胃の身体感覚や味覚が正常化されてきます。
そして消化吸収にばかり浪費されてきた酵素や身体を動かすエネルギーが新陳代謝や自己修復に向かいだします。
その結果として身体を根本から整え直し自己治癒力を活性化させることが可能となります。
さらに、その状態をベースにすると新しい食生活を再構築することが可能となります。
リセットされた胃の身体感覚。
そして正常化されて身体が喜ぶものを美味しいと感じられる味覚。
それを基にして意図的に進めると新しい食習慣を創り上げてゆくことが可能になるのです。
今までとは違った自分が理想的とする食習慣。
体内酵素による新陳代謝の新しいバランスを考慮した食習慣。
それを再構築することが断食の本来の目的です。
無理な断食をして一時的に体重を減らすことだけが断食の目的ではないのです。
では心の断食=断捨離的リセットとはどういったものなのでしょうか。
それは無意識層に存在する自分を無意識的にパターン的に動かしているプログラムを整理整頓することです。
いらないプログラム、バグったプログラムを捨てて従来の望ましくないパターン行動の基となる部分を捨てることです。
その後は古いプログラムを捨ててリセットした後は今度は新しいプログラムとなる観念を意図的にセットしてゆくこととなります。
人間は意識の仕組みが理解できると不都合な行動パターンを書き換えることが可能です。
自分が望む新しい習慣を身に着けることが可能です。
感情的反応さえ変えてゆくことも可能です。
それは気分や感情生活の再構築にもなりますし、大きく言えば生き方のリセットから再構築にもつながります。
リセットはあくまでいらないもの古いものをいったん捨て去りフラットの状態を取り戻す行為です。
そしてリセットはその後の再構築=新しい自分作りのためにこそ存在しています。
その後の再構築とは…
それは新しい自分のバランスを創り直すことです。
自分が望む健康という名の理想的なバランス。
新しい食生活という食べることのバランス。
気分という名の心や感情的反応の新しいバランス。
自分と対人関係における新しい付き合い方のバランス。
自分の人生に対する喜びと満足感という新しいバランス。
望ましいバランス、新たなバランスを創り上げることこそが再構築の目的です。
いつの間にか狂いを生じさせていたバランスをいったんリセットして。
その問題の本質に気づくことで原因を解消する。
そして望ましい本来のバランスを再構築する。
それこそが新しい自分の創り方であり新しい自分の動かし方です。
道場 和(やまと)は断食道場としてだけではなく心身リセット合宿でもあります。
ここでの合宿内容や講義はリセットすることを入口として再構築まで進みます。
その再構築=新しい自分のバランスを確立することこそが合宿の一番の目的です。
心=無意識層や潜在意識のバランスの整え方についてはこの『そして新しい自分へ』メニュー項目の中の「潜在意識から自分を整える」をご覧になってみてください。
人間の意識の三層構造の基本を紹介しています。