第48回~変わりたいはずなのに…

 

変わりたい…そう思ってたはずなのに本当は変わりたくない自分がいた!!!!

そんな驚きとともに奥底に隠れていた自分を発見する瞬間があります。

劣等感や必要のないはずの自己否定に嫌というほど苦しんできたはずなのに、

いざとなると手放すことに抵抗している自分がいることに気づく瞬間があります。

 

何故それを手放すことに抵抗するのでしょうか。
何のメリットもないはずなのに。
もうこれ以上こんな苦しみを続けていたくないはずなのに。

 

人は変わることを恐れます。

変わることを望んでいても変わることを恐れています。

 

正確に言うと、人間の自我が恐れています。

自我が握りしめているいつもの自分が変化してしまうことを。

 

自我というものは「これが自分で在る」という認識です。
自分がどういった存在であるのかを常に定義し続けています。
自分と他人を分離させて見比べることで自分が何者かを定義しようとしています。

それはけして不要なものではありません。
それがあるからこそ自分という個の特性を認識することができます。

しかし、

逆に言えば「自分はこうで在る」という認識は「こうで無くなってしまう自分」を恐れます。
自分で在ることが脅かされるというふうに感じてしまうからです。

 

今までどれだけ苦しんできたとしても、
自我が強い人はそれを変えることを恐れます。
それがどれだけ不幸な自分で在ったとしても今まで続いてきた自分を手放すことに抵抗を感じます。

今までそれでやってこれたからです。
今までそれなりに生きてこれたからです。
そこにある種の安心感があるからです。

 

新しい自分はもしかすると大変なことになるかもしれません。
新しい自分はもしかすると生きてゆくことさえできないかもしれません。

何故なら新しい自分は冒険者だからです。
慣れ親しんだ古い安定にしがみつこうとする自我にとっては無謀に思えるのです。

 

新しい自分になりたい時に
人は古い自分から足を踏み出す必要があります。

今までと違った自分を体験したい時に
人は勇気を持って冒険者となる必要があります。

新しい自分は新しい可能性の中にしか存在しないからです。
古い体験の焼き直しや繰り返しの中に未知の可能性は存在していないからです。

 

人が変わろうとする時に最も抵抗するもの。

それは自分自身です。

自分の自我が、

新しい未来を怖れ慣れ親しんだ過去にしがみ続けようとします。